(既に開業されている事業者様は
次へ進んでいただいても構いません。
しかし、全く無関係な話でもありませんので、興味があればご一読下さい)
これから新規にネットショッピングサイトを開業される事業者様におかれましては、それが自社ECサイト(独自サイト)であっても、楽天市場やヤフーショッピングなどのECモールであっても、まず初めに問題となるのは、どういう事前準備が必要なのか、どういう手順で進めるのかといったところでしょう。
自社ECサイト(独自サイト)であれば、販売開始の前にドメイン取得からサイトの構築、宣伝広告の手配まで全てやらなければなりません。
せっかくショッピングサイトを開設しても、サイトに訪れてくれるお客様がいらっしゃらなければ、何も始まりません。
そこで、まず思い浮かぶのがGoogleやYahoo!などに代表される検索エンジンかもしれません。
しかし、今や検索エンジンを使って商品を探すお客様なんてほとんどいらっしゃらないのが実情です。
検索エンジンを使って探すのは情報であり、商品ではないのです。
インターネットの検索結果で自ショップのWebサイトを上位に表示させたり、より多く露出させるための対策、いわゆるSEO対策を専ら叫ばれるコンサルタントもいらっしゃいますが、弊社ではむしろそれは時代遅れと考えています。
もちろんSEO対策が不要と言っているのではありません。
弊社でも、SEO対策について抑えておくべきポイントをまとめて、お手伝いをさせていただきます。
ではなぜ、SEO対策に時間を費やす必要がないのか。
「検索結果で上位に表示させるノウハウ」を謳っているサイトもありますが、あまり当てになりません。
検索結果のアルゴリズムは、それぞれの検索サイト独自のものですし、それは常に改変されています。
そんなものに振り回されて、検索結果に一喜一憂するなんて時間の無駄だからです。
検索上位に表示されることは大変なメリットではありますが、その結果を得るために費やすコストと労力に対して、得られる結果が変動的であることから、SEO対策はそれなりに止めて、別に推奨される方法に注力すべきです。
それは後に説明させていただくこととします。
ECモールの場合はどうでしょう。
パソコン初心者でもある程度の販売ページ作成ができるようなツールと仕組みが用意されていますので、この点についてはあまり心配はありません。
しかし、モールといろんな契約書を交わして、ようやく届いた分厚いマニュアルと分厚い規約集を目にしてゾッとするかもしれません。
規約集なんてまともに目を通していたら、何日もかかります。
しかもハッキリ言って、実は何の意味もない規約なんです。
なぜなら、各規約の最後には必ず「その他、当社が不適切と判断した・・・」とあるからです。
つまり、結局モール運営会社の一存でどうにでもなるってことです。
何か問題が起こったときには反論の余地もありません。
挙句の果てには、問題とされた根拠すらまともに提示されないケースすら多く、事が起こったら時既に遅しという結果です。
気になった方は、公正取引委員会が令和元年10月31日に「デジタル・プラットフォーマーの取引慣行等に関する実態調査(オンラインモール・アプリストアにおける事業者間取引)について」で公表している報告書に一度目を通してみて下さい。
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/oct/191031_2.html
(公正取引委員会HP)
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/oct/191031b.pdf
(報告書へのリンク)
どれも独占禁止法で定められる、優越的地位の濫用に抵触すると思われる案件ばかりですが、是正されることも無く、結局ECモール加盟店となられる事業者様が泣き寝入りといった状況が続いています。
しかも、ECモールは次から次へと規約や方針を一方的に変更し、加盟店に押し付けてきます。
規約の変更に同意して加盟を続けるか、気に入らなければ契約解除の道しかありません。
なんだかインターネットショッピングのサイト運営に暗雲が立ち込めてきた感じになってきたかもしれません。
でも、対処方法が無いわけではありません。
現在あるリスクを把握し、これから起こりうるリスクを予想、そしてそれに対する準備をすることが、当然重要となってきます。
これらを、これから初めてネットショッピングに携わる、或いは始めて間もない事業者様が独自に正面から取り組むのは難しいと言わざるを得ません。
もちろん、不可能ではありませんが大変な労力となります。
その労力はむしろ売上を向上するために使うべきです。
それら全般のお手伝いをするのも弊社の役割となります。
次はさらに掘り下げて、自社ECサイトとECモール、出店するならどっちが有利か、という視点で検証してみます。