「CSVで一括登録!」その前に…知っておきたいCSVデータの『落とし穴』
トリニティーの広報・技術担当、加藤詩織です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回は、弊社のショップ間データ移行サービスと商品登録代行について、そのメリットをご紹介させていただきました。
トリニティー公式ブログにご興味を持っていただけたら嬉しいです。
本日は、EC担当者様が商品登録やデータ移行の際に、避けて通れない「CSV」という存在にスポットを当ててみたいと思います。
「CSV?ああ、あれね…」とため息をついた貴店、いらっしゃいませんか?
私も現場で商品データと日々向き合う中で、CSVの奥深さ(そして時に手強さ)を痛感しています。
今回は、CSVデータを使った商品登録で失敗しないための実践ポイントを、私の経験も交えながら深掘りして解説していきますね。
楽天市場やYahoo!ショッピング、au PAY マーケット、Qoo10、あるいはカラーミーショップやmakeshopといった独自ドメイン系サイトなど、ほとんどのECサイトで商品データの一括登録や更新にはCSVデータが使われています。
「CSVで一括登録できるなら簡単!」と思われがちですが、実際にやってみると「あれ?エラーになるぞ…」「なぜか読み込めない…」といった問題に直面することが少なくありません。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
実は、CSVデータには、見かけによらない「落とし穴」がたくさん潜んでいるんです。
私も「このCSVファイル、どこがおかしいんだろう…?」と、何時間も悩んだ経験があります。
貴店の貴重な時間を「CSVとの格闘」で無駄にしないためにも、以下のポイントをぜひご確認ください。
1. 見えない壁「文字コード」と「改行コード」
文字コード(Shift-JIS vs UTF-8)
これがCSVで最も多いエラー原因の一つかもしれません。
楽天市場のRMSでCSVをダウンロード・アップロードする際、多くの方が「Shift-JIS」を指定されているかと思います。
一方、Yahoo!ショッピングや自社ECサイトの中には「EUC」や「UTF-8」を推奨しているところも少なくありません。
文字コードが異なると、日本語が「文字化け」してしまったり、「ファイルが正しく読み込めません」というエラーが出たりします。
CSVデータをエディタで開いて、改めて保存する際に文字コードを指定し直す、といった対応が必要です。
改行コード(CRLF vs LF)
これもまた見えないけれど厄介な存在です。
Windowsで作成したCSVは「CRLF」、MacやLinuxでは「LF」といった改行コードが使われていることが多いです。
特定のECモールやシステムでは、この改行コードの違いを厳しくチェックするため、エラーとなることがあります。
特に、商品説明文など、複数行にわたるテキストをセル内に入れる場合、この改行コードが問題を起こしやすいです。
2. Excelの親切心が裏目に出る「セルの書式」
先頭のゼロが消える!
商品コードやJANコード、型番などで「00123」のように先頭にゼロが付く場合、Excelで開いて保存すると、親切心から「123」のようにゼロが消えてしまうことがあります。
これは、Excelがセルを「数値」と判断して自動的に書式を変更してしまうためです。
これを防ぐには、Excelで開く前に「テキスト形式」でインポートするか、先頭に「’」(シングルクォーテーション)を付けて「’00123」のように「文字列」として認識させる必要があります。
日付や時刻のフォーマット
日付や時刻の項目も要注意です。
「2023/01/01」と「2023-01-01」など、システムによって受け付けるフォーマットが異なります。
Excelで日付を入力すると自動的に書式が変更されることがありますが、指定されたフォーマットでなければエラーになってしまいます。
3. 区切り文字と「特殊文字」の罠
カンマ(,)やダブルクォーテーション(”)
CSVは「Comma Separated Values」の略で、項目をカンマで区切ります。
しかし、商品説明文などにカンマが含まれていると、システムは別の項目と認識してしまい、データが崩壊する原因になります。
これを防ぐために、セル内のカンマを含むテキストは「”(ダブルクォーテーション)」で囲むのが基本ルールです。
例:”商品A,美味しいです”
さらに厄介なのは、セル内にダブルクォーテーション自体が含まれる場合です。この場合は「””(ダブルクォーテーションを二つ重ねる)」というルールがあります。
例:”商品A、””極上””の美味しさ”
このルールを知らずに手作業で修正すると、CSVファイルが完全に崩れてしまうことがあります。
改行コード(セル内の改行)
先ほども触れましたが、商品説明文などで、入力の際にEnterキーを押して改行してしまうと、それが改行コードとして認識され、一つのセルが複数行として読み込まれてしまい、CSVの構造が崩れることがあります。
システムによってはセル内の改行を許可しない場合もあるため、注意が必要です。
プロの視点:トリニティーがCSVデータにどう向き合うか
これらのCSVの「落とし穴」は、一つでも間違えると膨大な商品データの移行や登録がストップしてしまう原因となります。
特に商品数が多かったり、複数のECモールを運営していたりする貴店にとって、これら全てのチェックと修正を自力で行うのは、計り知れない労力と時間が必要です。
まさに「EC運営の『時間泥棒』」となってしまう瞬間です。
トリニティーのショップ間データ移行サービスや商品登録代行では、貴店からお預かりするCSVデータやその他の商品データに対し、以下のような専門的なアプローチを行っています。
●徹底したデータクレンジングとフォーマット変換
まず最初に行うのが、御社、或いは移行元ECサイトが持つ元の商品データ(どんな形式でもOK!)を、移行先のECサイトやECモールが求める最適なCSVフォーマットに変換する作業です。
この際、上記の「文字コード」「改行コード」「セルの書式」「特殊文字」などの落とし穴を全て考慮し、完璧な状態にデータ整形を行います。
この一手間が、その後のスムーズな商品登録を左右するんです。
●エラー検知・原因究明・修正のプロフェッショナル
万が一、移行の際にエラーが発生した場合でも、私達プロはエラーメッセージを見ただけで、CSVデータのどの部分に問題があるのか、そしてその原因が何なのかを素早く特定できます。
例えば、「商品画像のURLが間違っている」「必須項目が抜けている」「指定された数値範囲外の値が入っている」といった具体的な原因を突き止め、最適な方法で修正を代行します。
貴店が頭を悩ませる必要は一切ありません。
●モールの最新仕様への対応
楽天市場やYahoo!ショッピングなどのECモールは、定期的にCSVの仕様や商品データの項目を変更することがあります。
弊社では常に最新の情報をキャッチアップし、これらの変更にも迅速に対応できる体制を整えています。
安心してデータ移行や商品登録をお任せ下さい。
貴店のEC事業、トリニティーが強力にサポートします!
CSVデータの扱いは、一見地味な作業ですが、貴店のEC運営の効率化と売上アップに直結する非常に重要な部分です。
「商品数が増えてきたから、もっと効率的に登録したい」
「楽天からヤフーへのデータ移行を考えているけれど、CSVの難しさに二の足を踏んでいる」
「卸会社から大量の商品データを受け取ったけれど、どう処理すればいいか分からない」
そんなお悩みをお持ちのお客様は、ぜひ弊社のショップ間データ移行サービスや商品登録代行をご検討ください。
プロの技術とノウハウで、貴店の「CSVとの格闘」を終わらせ、本来のEC事業の成長に集中できる環境をご提供します。
貴店の商品データを、より早く、より正確に、そして「売れる」形に整えるお手伝いをさせていただきます。
まずはお気軽に、弊社のサービス詳細ページをご覧ください。
貴店からのお問い合わせを、心よりお待ちしております!
トリニティー 広報・技術担当 加藤 詩織